日本の美術様式と建築様式の変遷をたどる旅

工場統括部技術担当 土井

 

去年の晩秋に、またまた京都へ行ってまいりました。

今回の本命は瑠璃光院。机に反射する紅葉が有名な名勝です。

 

紅葉シーズンは事前予約が必要とのことで、旅行の2か月前に瑠璃光院の予約サイトを開いたのですが、

11月から12月中旬にかけての土日は、どの時間帯もすでに満席でした。

ところが、旅行の数日前にキャンセル枠を期待して再び予約サイトを開くと、

あれほど満席を示す赤い文字で埋め尽くされていた画面がほとんどガラガラの状態に。

すかさず申し込んだところ、良い時間帯で予約を取ることができました。

このときは、高市総理と立憲民主党の岡田幹事長との国会答弁をきっかけに勃発した日中問題により、中国人観光客の日本への渡航制限が発令されていた時期でした。

 


瑠璃光院は、沢にたたずむこぢんまりとした奥の院という佇まいが印象的でした。
中でも、机の天板に映り込む紅葉の構図は見事で、まさに映えスポット。

順番待ちはかなり大変だったため、適当なところで写真をパチリと撮るにとどめました。

 

 

京都市内の文化博物館で、たまたま特別展「世界遺産 縄文」が開催されているのを知りました。
なかでも土偶の展示が充実しているとのことで、予定にはなかったものの、急きょ立ち寄ることに。

会場にはさまざまな土偶が並び、その造形の精巧さとデザインのバリエーションの豊かさに思わず感嘆。

写真撮影も可能だったため、気に入った展示をいくつも撮りためてきました。

思いがけず、運のいい出会いとなりました。

 

 

最終日は仁和寺を訪れました。境内を彩る紅葉や庭園の景観が見事で、静かな時間を楽しむことができました。ここは桜の名所としても知られているとのこと。

 

振り返ってみると、今回の京都旅は少し変わった切り口の旅だったように思います。

縄文時代の人々の祈りや想いがかたちになった偶の造形、瑠璃光院の余白を生かした数寄屋・書院の美、

そして仁和寺に息づく、皇室ゆかりの寝殿造の建築様式。

荒々しくも生命力に満ちた土の造形は、まるで大地の鼓動。

机に映る紅葉を静かに味わう数寄の空間は、水面に映る季節の一瞬。

仁和寺の落ち着いた佇まいは、長い時を経て磨かれた風格そのもの。

 

時代ごとに美のかたちは変わっても、その根底にある「祈る心」や「整える心」は、どこかでつながっているのではないか。

そんなことを感じながら、日本の美術様式と建築様式の変遷をたどる旅となりました。

次はぜひ、桜咲く春の仁和寺で、この旅の続きを味わってみたいものです。

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