自由な旅
投稿日:2025.07.14
自動化プロジェクト改め工場統括部技術担当 土井
「快適な車中泊が可能な車」を手に入れてから、旅のスタイルが大きく変わった。
何よりも嬉しいのは、「気軽に旅行に行けること」だ。思い立ったらすぐに出発できるし、
途中で気が変われば引き返すのも簡単。宿の予約に縛られることもなく、荷物の準備も最小限で済む。
まるで自分だけの動く拠点を持ったような感覚で、自由気ままな旅ができるようになった。
そんな旅の中で、特に頻繁に訪れているのが京都だ。四季折々の風景と、歴史ある街並みが魅力で、
何度訪れても飽きることがない。中でも紅葉の季節の京都は格別で、街全体が赤や黄色に染まり、
まるで絵画の中を歩いているような気分になる。ただし、その美しさゆえに観光客も非常に多く、
人気のスポットはどこも人で溢れかえっている。
そこで重要になるのが「スケジューリング」だ。いかに人込みを避けて、静かに京都を楽しむか。
たとえば、伏見稲荷大社は24時間参拝が可能なので、夜に訪れると人も少なく、
幻想的な雰囲気の中で千本鳥居を歩くことができる。昼間の喧騒とはまったく違う、
静寂に包まれた神聖な空気が漂っていて、まさに別世界だ。
また、激込みの観光地でも、路地を一本外れるだけで驚くほど静かな場所に出会えることも多い。
祇園や清水寺周辺など、観光客で賑わうエリアでも、少し裏道に入ると
地元の人しか通らないような静かな通りが現れる。
そうした場所でふと立ち止まり、紅葉を眺めたり、古い町家を見上げたりする時間が、何よりも贅沢に感じられる。
今まで訪れた中で美しいと感じたのは建仁寺だ。境内に広がる庭園と、
色づいた木々のコントラストが見事で、静けさの中にある美しさが心に残っている。
観光客も比較的少なく、ゆっくりと紅葉を楽しむことができた。
また、本堂の天井に描かれている双龍図は迫力満点で、庭の美しさや木々の色鮮やかさとの対比が際立っていた。
今年の春には、初めて桜の季節の京都も訪れた。
蹴上インクラインから南禅寺、禅林寺、哲学の道、銀閣寺、京都大学、鴨川河川敷、
そして先斗町までを歩いて巡った。桜が満開の中、川沿いを歩く時間はとても贅沢で、
春の京都の魅力を存分に味わうことができた。かなりの道のりで足がとても痛くなったが、
それ以上に得られた感動が大きく、京都のさまざまな顔を一度に見ることができたのは貴重な体験だった。
(桜を写真に収めるのはとても難しい。 この写真の100倍は綺麗だったことを補足しておく)
そして京都市の桜のラスボス、円山公園の祇園しだれ桜。夜のライトアップで更に威厳を増した姿は圧巻であった。
また、東寺を訪れた際には、たまたま骨董市が開催されていた。想像以上にスケールが大きく、
骨董品や古道具、着物、陶器など、さまざまな品が並んでいて、見て回るだけでも十分に楽しめた。
あの骨董市は毎月決まった日に開催されていると知り、次回京都を訪れる際には、
その日程に合わせて旅の計画を立てたいと思っている。
「快適な車中泊が可能な車」があることで、こうした自由な旅が可能になった。時間に縛られず、
自分のペースで動けるからこそ、京都のような混雑しがちな観光地でも、静かで豊かな時間を過ごすことができる。
これからも、季節ごとに表情を変える京都を、気の向くままに訪れていきたい。